七月の驟雨
宿替えして、家人の方はモノに固執しない性格なので、モノは少ない。家人の部屋はすでに新生活が開始しているが、こっちは広い部屋の真ん中に段ボールの砦が出来ていて、その中に籠城している格好だ。なにか人民戦線のヒロイックな感覚がそこに感じられるのは先月のアンダルシアが利いているわけだ。 日本カメラの前田編集長から8月号の締め切りの到来を聞かされる。日本カメラの「一眼レフの王国」は毎回、はやめ、早めに入稿しているのだけど、今回のように向こうから督促を受けるのは珍しい。 ところが、数あるカメラは全部、段ボールの山の中だしせっかく引っ越しのプロが築いてくれた箱の山を壊すのはちょっともったいない。 昔、アンダルシアのヘレスでシエリーの酒蔵を取材して、あれは何というのか、グラスを山形に沢山積んだのに上からお酒を注ぎ、それぞれのグラスを満たすという伝統古典芸能があったが、今回の段ボールの山系もそれに遣い存在である。 それで一眼レフの王国用のカメラを探したら、ここに一台だけ発見した。それがローライ6008なのだが、このカメラは過去5年間、常にこの机上にあった。その細かい内容は日本カメラの8月号に
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